つながる阿蘇と!

人とつながる

DSC_0127
DSC_0139

山都町

そようよさそうよ

一般社団法人 そようよさそうよ

DSC_0120

持続可能なまちづくりを目指して

持続可能なまちづくりを目指して

自分たちの街に対して思いを共有できるメンバー

「そようよさそうよ」は山都町蘇陽地区で発足した地方創生を目指す団体で、蘇陽地区の若手経営者の方がメンバーとなり設立。

代表理事を務めるのは、蘇陽地区でガソリンスタンドを営む有限会社工藤石油の工藤知保さん。

工藤さんは東京から帰京し家業を継いでいたが、地域の衰退とともに自社のビジネスへも危機を感じ、地方創生に興味を抱く。
地域の町おこし関連の団体に顔を出したり、熊本市内での講演会や交流会などにも積極的に参加。
その結果ある疑問を抱くことに。
「補助金を使い都市部の会社に発注しイベントを行うのではなく、地元の人の意識を変えていかなければ、どんなイベントを行なっても、打ち上げ花火でおわってしまうのではないか」と危惧されるようになり、少しずつ周囲に話をすると、賛同してくれる人が少なくなく、町に対する危機感を抱いている人が表面化してくる。

そんな、思いを共有できる仲間が集まってできたのが「一般社団法人そようよさそうよ」
まずは、みんなの思いを打ち明けられる場所が必要だ、ということで代表の工藤さんが所有している空き家を活用して会議室をつくる。
メンバーの仕事が終わると、会議室に集まり、夜な夜な語っていたという。

徐々に広まる活動の噂

当初会議は盛り上がり、いろいろなアイディアが創出され、実際に活動を進めることに。
イベントのリハーサル的なものを準備している段階で、メンバーのひとりが「これって、結構大変ですね」といういった言葉が胸に刺さり、さらに会議に初参加の移住者の方から「子どもたちに楽しんでもらうのに、いろんな計画って必要ですかね?」と発言したことも重なり、本来自分たちの求めていた活動からかけ離れていることに気づき、イベントを一旦白紙に戻すという結論に至った。
この提案は代表の工藤さんからだったが、意外にも賛同してくれるメンバーが多く、再度企画を練り直すことに。

そこでヒントになったのが工藤さんが最近はじめたピアノ。実は会議室に古い電子ピアノが眠っていることに気づき、このピアノを使って某テレビ番組で放送されている、街の一角にピアノを置き自由に弾いてもらう企画だったら、大掛かりな準備や計画も入らずにスタートできるんじゃないか。ということになり。蘇陽地区の馬見原商店街の広場で「まみはらピアノ」を始めることに。

「まみはらピアノ」を定期的に開催し続けることで「そようよさそうよ」に認知度も徐々に上がり、地域の人たちも徐々に協力的に。
2023年7月には熊本日日新聞には「まみはらピアノ」を紹介される。

これからの街づくりとは?

代表の工藤さんは、「地元にいる高校生や中学生にも参加してもらえるような活動をしたい」と話す。
何もない地元ではなく、工夫すれば楽しいことができることを若い世代に伝えて、地域を盛り上げていきたいと考えおり、取材時には高校生も数名スタッフとして参加するなど少しずつ考えを具現化されている様子が目に入った。

「そようよさそうよ」のメンバーは皆それぞれ仕事を持っているので、「『そようよさそうよ』でビジネスをするのではなく、地域の方の意識を変えていくことが目的」と工藤さんは話す。
高校生が参加するようになったもの地域の意識の変化の一つ。「そようよさそうよ」の活動が新しい形のまちづくりとして知られるようになるもの間近かもしれない。

一般社団法人そようよさそうよ

詳しい情報はこちら